こんにちは、ギャップラー小林です。
4/7 と 4/8 に Unity 公式イベント Unite Japan 2014 が開催されました。
我が社でも先日 UPFT VR PROJECT がスタートしまして、Unity を利用した VR コンテンツを展開しております!今回はイベントに参加したエンジニア陣が特に気になった講演の概要と感想を報告したいと思います。
Unity によるオーディオ・ビジュアルアートの試み
- Unity で VJ するために行った様々なことを紹介。
- 外部機器の Unity 対応も増えている。MIDI と連携するプラグインは自作。
- マルチスクリーンへの対策として Syphon を使用。
若干ゲームの色が強い Unity を、デジタルサイネージ、インスタレーション、クラブ、アトラクションなどノンゲームとして利用するための様々な Tips を Unity の中の人が紹介してくれて、色々な可能性を発見できた。
Asset Storeマニアクス 2014
- Skyshop: Image-Based Lighting を可能にする。2013 年 Unity AWARDS 受賞。
- Shader Forge: ノードベースのシェーダ生成プラグイン。リアルタイムプレビュー可能。
- 2D Terrain Editor: 地形生成プラグイン。
- Easy Masking Transition: マスク画像からシーン切り替えのトランジションを生成。
- Unity Mask Man: Unity 仮面の 3D モデル (無料!)
Asset Store にある多くの Asset の中から特に役立ちそうなものを紹介していたが、開発で早速試してみたくなる Asset もあり、有益なセッションだった。
コンセプト⇔ゲームデザイン どう合わせる?
ゲームが遊ばれるフローを、「聞く」「見る」「遊ぶ」「続ける」の4つに大別し、パズドラが流行る理由、海外では反応が違う理由などを分析し、流行るゲームを目指してどのようにゲームをデザインするのか、コンセプトをどうするのかを解説していた。今後のモバイルゲームを見る角度が変わる非常に興味深いスピーチだった。
実写を使ったインタラクティブコンテンツの実例の紹介と解説
- Unity x 実写 x ニコ生によるゲーム制作事例。
- Unity x 実写 x Oculus Rift による飛行体験コンテンツ制作事例 (Hiyoshi Jump)。
- ゲストで堀江貴文さん、堀潤さん、寺田有希さん登場!
実写を使うというアプローチは昔からあるものの、撮影技術の向上や導入コストの低下、Unity 等のツールが充実し、ようやく現実的な時間と予算で実現できる環境ができたと思った。Rift の加速度センサ入力の応用事例も面白かった。
Unityエバンジェリストが提案する効果的なUnity新人教育メソッド
- 効率的に物事を伝えるには、本人が自発的に動いて学習するように「導く」ことが重要。
- 上級者には「ボタンノロジー」でよいが、新人には目標達成のための過程を考える「ワークフロー」型が向いている。
- カリキュラムは「レクチャー」「デモ」「アクティビティ」を 2 回繰りかえし、最後にまとめを行う。
- 社会人(中途採用者)へ指導を行う場合は本人を尊重し、否定をしないこと。アシストするポジションを取る。
急遽タイムテーブルが変更されて開かれた講演。Unityというより、新人(初心者)教育についてのハウツーを伝授してくれたのだが、かなり実践的かつ、具体的で今後の社内教育にすぐにでも扱える内容だった。
いかがでしたか?もしかしたら Unity でゲーム開発されている方とは、異なった視点でイベントを見ているかもしれませんね。今回参加してみて、Unity がゲーム開発にとどまらず、様々な真新しいコンテンツを生み出す可能性を持っている と再認識しました。会場も非常に賑わっていまして、Unity の勢いのよさも実感!
ここで得た知識や経験は UPFT VR PROJECT にもどんどん取り込んでいきますので、今後の展開にご期待ください!