はじめに

こんにちは!システム開発部のYです。
担当案件で通信内容を解析する必要があり、Charlesを使用してVisionProの通信内容を確認しました。
その際、準備に少し手間取ったため、通信内容を表示するまでの手順を以下にまとめたいと思います。

Charlesの概要

Charlesは、PC上で動作するWebプロキシツール(HTTP Proxy / HTTP Monitor)です。
Webブラウザやアプリケーションの通信経路をCharles経由に設定することで、インターネットへの送受信データを可視化し、解析することが可能です。

※CharlesはApple Silicon 版のMacにはベータ版で対応しており、多少UIが異なります。
ベータ版 (v5.0b16) でも以下の手順は問題なく実現できます。

備考

Charlesはシェアウェアで、30日間の無料試用版が提供されています。
試用期間が終了した後も、1回あたり30分の制限付き試用版として引き続き使用可能です。
30分が経過するとアプリが自動的に終了しますが、再起動することで再び使用できます。

有料版は1ライセンスあたり$50で購入できます。
詳しくは、公式サイトをご確認ください。

環境

  • visionOS: 2.0
  • macOS: 14.3.1 Wi-Fi接続
  • Charles: v4.3.3

準備

Macの設定

Macの設定は、iOSアプリの通信状況を解析する場合と同じ設定です。

Charles をダウンロードし、Macにインストール

公式サイト: https://www.charlesproxy.com

Proxy Settings

  1. Charles を起動し、Proxy > Proxy Settings を開いて設定を行う
  2. HTTP ProxyPortに任意のポート番号を設定(例: 8888など)
  3. Support HTTP/2Enable transparent HTTP proxying にチェックを入れる

SSL Proxying Settings

  1. Proxy > SSL Proxying Settings を開き、設定を行う
  2. SSL Proxying タブの Include セクションで Add を選択し、*(アスタリスク)を追加
    これにより、SSL通信の内容を確認できるようになる
  3. Enable SSL Proxying にチェックを入れる

IPアドレスの把握

Help > Local IP Addresses を選択し、表示されたIPアドレスを確認します。

Macに証明書をインストール

  1. Charles を開き、Help > SSL Proxying > Install Charles Root Certificate を選択して証明書をインストール

  2. Keychain Access.appを起動し、確認シートより「常に信頼」を選択

VisionProの設定

Wifiネットワークのプロキシ構成を変更

  1. ホーム画面から設定アプリを起動
  2. Wi-Fiを選択し、接続中のWi-Fiネットワークの詳細画面を開く
  3. HTTP ProxyConfigure ProxyからManualに変更
  4. 以下の内容を入力
    • Server: 確認したLocal IP Addressを入力
    • Port: HTTP ProxyのPortに設定したポート番号を入力
  5. 入力後、画面右上のSaveをタップして保存

SSL証明書をVisionProにダウンロード、インストール

証明書をVisionProにダウンロードする方法は、「PCからVisionProに転送する場合」、「VisionProから直接ダウンロードする場合」の2通りがあります。

PCからVisionProデバイスに転送する場合

  1. 証明書のダウンロード
    PCでCharlesを開き、Help > SSL Proxying > Save Charles Root Certificate から
    Binary certificate (.cer)を選び保存します。


  2. VisionPro端末への転送
    ダウンロードした.cerファイルをAirDropなどを使用してVisionPro端末に転送します。

VisionProデバイスから直接ダウンロードする場合

CharlesとVisionProがつながっている状態で、VisionProで以下のURLにアクセスすると証明書がダウンロードされます。
http://www.charlesproxy.com/getssl
アクセスすると証明書がダウンロードされます。

VisionProで証明書をインストール

VisionProで設定アプリを起動し、以下の手順でダウンロードした証明書をインストールします。

  1. General > VPN & Device Management > Downloaded Profile を選択

  2. Install を選択し、インストールを完了

証明書を有効にする

  1. 設定アプリを起動
  2. General > About > Certificate Trust Settings に進む
  3. インストールした証明書を選択し、スイッチを ON に切り替える

解析

準備完了後、VisionProで通信をすればCharlesの画面に通信内容が表示されます。

まとめ

CharlesでVisionProの通信を解析する方法についてまとめました。
筆者は、VisionProにSSL証明書をインストールしたものの、証明書を有効にするのを忘れてしまい、多くの時間を浪費してしまいました。その場所が非常に分かりづらかったためです。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。また、間違っている点があればご指摘いただけるとありがたいです。

参考



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