1. はじめに
システム開発部のTです。
今回は、「チャットボットに興味があるけれど、どこから始めればいいのかわからない」「勉強がてら簡単にチャットボットを作ってみたい」という方に向けて、ノーコードで手軽にGPTモデルを使ったチャットボットを開発できるツール「Dify」を使い、会社案内用のチャットボットを作ってみました。
(※本件ですが、ローカルで動作するチャットボットの作成が記事のテーマのため、外部への公開方法については今回の記事の対象外とします)
2. Difyとは
Difyは、プログラミングの知識がなくても手軽にチャットボットを開発・運用できるノーコードプラットフォームです。特にOpenAIのGPTモデルを活用した高度な自然言語処理機能が特徴で、FAQ応答、会社案内、カスタマーサポートなど、様々なシーンでの活用が期待されています。
Difyを使えば、質問と回答を設定するだけでAIが自然な会話を展開し、ユーザーとの円滑なコミュニケーションを実現します。また、操作がシンプルで直感的なため、エンジニアでなくても気軽に導入可能です。
今回は難しいプログラミングは一切なしで、誰でも簡単に作れるチャットボットというコンセプトで進めていきます。
3. Difyインストール手順
今回は、DifyをMacBook Pro(Apple M4, macOS Sequoia 15.3.2)にインストールする手順を紹介します。ただし、インストール手順自体は公式サイトに掲載されていますので、今回はリンクの案内のみにとどめたいと思います。
クラウド上でもサービスを展開しているため、インストールする手間を省くのであれば、Difyトップページから「始める」からでも利用することは可能です。ただし、無料枠で続ける場合は制限が出てくるため、本件では自前PCにインストールして利用することを前提に進めていきたいと思います。

1) 使用環境
- 機種:MacBook Pro(14インチ、2024年11月モデル)
- チップ:Apple M4
- メモリ:24 GB
- macOS:Sequoia 15.3.2
上記以外では、Git、Dockerがインストールされていることを前提に説明しますので、インストールが未済の場合、事前にインストールを済ませていただければと思います。
また、今回OpenAIのAPIKeyが必要のため、あらかじめ以下URLから取得しておいてください。OpenAIのユーザー登録未済の場合でも、以下のページの指示に従っていただければと思います。
https://platform.openai.com/api-keys
2) インストール方法
具体的なインストール手順は、公式の最新ドキュメントを参照してください。
公式ガイドにはセットアップ方法が詳しく記載されています。
3) インストール後の動作確認、および管理者アカウント登録
以下にアクセスし、Difyの画面が表示できればセットアップ完了です。
4) その他
インストール手順ですが、本件ではDockerComposeでの手順を推奨しますが、他のデプロイ方法もあるので、それぞれで好みの手順で進めていただければと思います。各個人で運営している技術ブログにもインストール手順が公開されているので、そういう記事も参照いただければと思います。

4. 管理者アカウント登録
以下にアクセスすることでDifyの画面が表示されます。
初回は以下の画面が表示されると思います。

管理者アカウントを設定し、セットアップボタンを押下してください。

生成後、再度ログイン画面が表示されるので、登録したメールアドレス、パスワードを入れてログインしましょう。

5. 最初の設定
ログイン後、以下の画面が表示されると思います。
画面右上にアカウント名が表示されているので、そこをクリックすると、メニューが表示されます。
メニューの「設定」を選択してください。

設定画面が表示されます。
モデルプロバイダーをクリックしてください。

モデルプロバイダーから必要な設定をします。
今回OpenAIのAPIを利用するので、OpenAIの「セットアップ」を押下してください。

OpenAIのセットアップ入力が表示されるので、あらかじめ取得していたAPIKeyを設定し、「保存」をクリックしてください。未取得の場合は「Get your API Key from OpenAI」からAPIKeyを生成しましょう。

これでセットアップ完了です。
6. ChatGPT風アプリを作ってみる
いよいよDifyでアプリを開発していきます。
とはいえ、まずは小手調べとして、簡単なChatGPT風のアプリを作っていきましょう。
以下の画面で「スタジオ」をクリックします。

スタジオのトップ画面が表示されます。
画面上にはいくつか開発済みのアプリがありますが、「最初から作成」をクリックしてください。

最初から作成画面が表示されます。
「アプリの種類を選択」では、「チャットボット」を選択してください。
「アプリのアイコンと名前」には任意のアプリ名称を入れてください。
本件では「UPFTボット」にしました。アイコンはデフォルトの設定のままにしますが、必要であれば任意のアイコンを用意してもいいかと思います。

「作成する」ボタンを押下して次の画面に遷移してください。
以下の画面が表示されるかと思います。

このまま右上の「公開する」を押下して表示されるメニューから「アプリを実行」を押下してください。

ボットアプリが起動しました。
すでに公開されているので、URLをIPアドレスにして展開すれば外部からも閲覧できます。
そのまま「Start Chat」を押下してください。

ChatGPT風の見慣れた画面ですね。
ここまでプログラミングらしい作業は一切していなかったかと思います。
では、試しに会話をしてみましょう!

適当な会話をしてみました。
見て分かるとおり、ChatGPTと大差ないかと思います。

しかし、これだけではChatGPTと変わりないので、これをベースにカスタマイズして会社案内チャットボットにしていきましょう!
7. カスタマイズ
ここからが本題の会社案内チャットボットの開発になります。
開発という言葉は使っても、当然ノーコードでの開発なので、プログラミングに疎い人でも簡単に進められます。
1) 性格付け
せっかくなので、このチャットボットに性格付けしていきましょう。
「チャットボット」なので、ロボット風に受け答えさせるようにしていきましょう。
以下のオーケストレーションに性格付けするプロンプトを入れていきます。

ロボットらしく会話してくれるようにしましょう。
そうですね・・・。
あなたはロボットです。
名前は「ユーピーエフティーロボ」です。
ロボットのようにカタコトの日本語で会話してください。
例えば、「こんにちは!」と挨拶するところも、「コンニチハ・・・ガガッ・・・ピー!」って感じにしてください。
という感じにしてみましょうか。
上記のプロンプトをオーケストレーションに入れてから、デバッグとプレビューでお試し会話が可能なので、「こんにちは!」入れるとどうでしょうか・・・。

AIからはロボットっぽい感じで返答されましたね!
いい感じです!
次に会話の開始をAI側から行っているようにみせるようにしてみましょう。
今の段階だと、こちらから会話しない限り、AI側から当然ながら返答はありませんが、アプリを開いたらAI側から挨拶のメッセージを出すようにしてみましょう。
画面右下にある「管理」を押下してください。

機能のメニューが出るので、「会話の開始」のスイッチをONにしましょう。

ONにすると、「オープナーを書く」が表示されるので、それをクリック。

会話の開始の入力欄が表示されます。
ここに会話開始時のボットからのメッセージを入力します。

そうですね・・・。
では、こんな感じにしてみましょう。
コンニチハ・・・ガガッ・・・ピー!
ワタシ、ユーピーエフティーロボ、ナンデモ・・・オテツダイ・・・シマス・・・ピピピ。
ナニカ、ヨウケン・・・アルカ・・・ビー?
上記を会話の開始に入れて「保存」をクリックしてください。

上記を保存した後に画面のプレビューを見てみると、会話開始のメッセージが表示されましたね。

ここまで実装したので、一旦機能を確定させておきましょう。
画面右上の「公開する」を押下し、メニューの「更新」を押下してください。

そのまま「アプリを実行」をします。
@「New Chat」から「Start Chat」を押下し、チャット画面を表示します。

どうでしょうか。
ロボットが挨拶してきましたね。
このAIは自分がロボットだと思い込んでいるので、返す言葉もロボット風の言葉になっているかと思います。会話をしてみましょう。

いい具合にロボロボしていますね!
この調子で、会社案内ロボにしていきましょう。

8. 会社情報の知識を植え付ける
これこそ、今回の本題・・・ですが、少し記事が長くなるので、こちらは後半編として別記事にしたいと思います。
9. まとめ
今回の記事を通じて、Difyを活用すれば誰でも簡単にチャットボットを作成できることを実感していただけたと思います。次回の後半編では、さらに実践的な内容として会社情報をボットに覚えさせ、実際の運用に役立つチャットボットへと発展させていきます。ぜひご期待ください。








