はじめに

今回はIDE上でAIによるコードレビューを行うことができるVS Codeプラグイン「CodeRabbit」を触ってみたので、所感を交えて紹介を行いたいと思います。

CodeRabbitについて

CodeRabbitはAIを活用してコードレビューを行うことができるツールです。
この記事ではIDE上で動作するプラグイン版の紹介がメインですが、もともとはクラウド版として提供されているAIレビューサービスです。
先にそちらのクラウド版についても簡単に触れておきたいと思います。

クラウド版は、GitHubやGitLab等のGitホスティングサービスと連携することで、それらのプラットフォーム上で作成されたPRに対しAIを用いたPRの要約やレビューを行ってくれるサービスです。
料金プランによってサービス内容が異なり、無料プランではPRの要約のみを利用可能で、AIによるレビューは有料プランでの契約が必要です。
クラウド版の詳細については公式サイトを参照してみてください。
https://coderabbit.ai

プラグイン版の特徴

ここからはクラウド版との違いも含め、プラグイン版の特徴について紹介します。

プラグイン版はVS Codeの拡張機能として提供されており、CursorやWindsurfといったVS Codeフォークのエディタでも利用可能です。
そして、有料プランでなければAIレビューを利用できないクラウド版とは異なり、プラグイン版はなんと無料でAIレビューを利用することができます。
ただし、リクエストのレート制限があるため短時間の間に何度もレビューを実行すると制限解除まで待たなければならなくなるので、そこだけ注意が必要です。

さらに大きな特徴として、クラウド版では連携した各プラットフォーム上でのPRを対象にレビューが行われるのに対し、プラグイン版はIDE上で動作しローカルの差分を対象にレビューを行えます。
PR化する前の段階でローカルでレビューを依頼できるので、個人の開発作業の中に気軽にレビューを組み込みコードの品質を上げることができます。

また、クラウド版は連携したGitHub等のアカウントによって利用可能なリポジトリが制限されますが、プラグイン版は最初にログインこそ必要なものの、あとはIDE上で差分に対して動作するため利用可能なリポジトリの制限等はありません。
セキュリティ面に関しても、レビュー処理自体はクラウド上で行われますが、学習等には利用されずクラウド上にコードが保存されることもないとのことで、プライベートなコードを扱う場合でも安心して利用することができそうです。

プラグイン版の使い方

使い方もとても簡単で、ここではVS Codeを例に説明をしていきます。

まず、VS Codeの拡張機能から「CodeRabbit」をインストールします。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=CodeRabbit.coderabbit-vscode

インストールすると、サイドバーにCodeRabbitのアイコンが表示されるのでクリックすると画像のようなパネルが表示されます。

ログインを促されるのでログインするとプラグインが利用可能になります。

レビューを行う際は、パネル上にレビュー対象となる差分を持つファイル名のリストが表示されます。

レビュー対象は現在のブランチに対し、

  • 全ての差分
  • コミット済みの差分
  • 未コミットの差分

から選択可能です。
ボタンを押せばAIによるレビューが開始され、対象となる差分の量にもよりますが数分ほどでレビューが完了します。

レビューが完了すると、パネル上にファイルごとのレビュー結果が表示され、クリックすることでエディタ上にコメント形式でレビュー結果が表示されます。

レビュー結果には、コードの問題点や改善点が指摘され、必要に応じて修正案も提示されます。

指摘に対しては当然手で修正することもできますが、各コメント上から

  • 提示された修正を適用する
  • 無視する
  • AIに修正を依頼する

といった対応を選択することも可能です。
AIに修正を依頼した場合、GitHub Copilotのプラグインを入れている自分の環境では、デフォルトではGitHub Copilotに対して自動で修正依頼が行われました。
ここは設定からClaude CodeやCodex CLIに変更することも可能なようです。

レビュー結果の日本語化について

プラグインの設定には特に言語指定の項目がなかったので困惑したのですが、どうやら設定はクラウド版の設定と共通なようです。
プラグインのログインに用いたアカウントでCodeRabbitのコンソールにログインすると「Organization Settings > Configuration > General > Review Language」の項目があり、ここを日本語にするとプラグインでのレビューにも反映されるようになりました。
https://app.coderabbit.ai/settings/organization

所感

以下、実際にプラグイン版を使ってみての感想になります。

良いと感じた点

  • 無料でAIレビューを利用できる
  • ローカルの差分に対してレビューを実行できるので、PRを汚したりすることなく気軽にレビューを依頼できる
  • ワンボタンでのレビュー依頼から指摘の確認、修正の適用まで全てIDE上で完結できる

気になった点

  • 複数回レビューを実行した場合、レビュー結果が履歴に溜まりこそするものの無視として処理した内容が繰り返し指摘されたり、これまで無かった指摘が追加されたりと一連のレビュー結果に一貫性がない
  • そのため、指摘が一向に無くならない状況に陥ることもあったので、そのような場合にはある程度で見切りを付ける必要はありそう

以上、少し気になる点もありはしますが、何よりも無料で何も気にせずIDE上でプロンプトもなくワンボタンでレビュー可能という気軽さを活かして品質の向上に繋げられることを考えれば、とても便利なツールだと感じました。
気になった方は一度試してみてはいかがでしょうか。



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