こんにちは、ギャップラー小林です。

 ハッカソン技術解説ブログ第 2 弾は、チーム「脳の人達」による技術解説です!


 みなさんこんにちは、脳の人達です。私達は脳波センサーであるemotiv EPOCを用いて、これを 装着した人物が興奮すればするほど 被っているヘルメットに備え付けられた端末で自動的に撮った写真がレアなカードになる「脳コレ」を開発しました。

全体の構成

 それでは早速全体の構成について説明していきたいと思います。全体の構成は以下の様になっています。

(1)

 emotivは脳は取得用のPCとBluetoothで接続されています。emotivで取得した脳波のデータはこのPCに随時送られることになります。映像では金ピカのヘルメットしか見えずに、頭のどこにemotivがあるのか不思議に思った方もいらっしゃるかと思います。実はこの金ピカのヘルメットの下に無理やりemotivを装着しています。無理やりだったので、途中頭が痛くなりはずしてしまいました(笑)

(2)

 取得用のPCではemotivから送信されて来る脳波のデータをサーバへと送信します。サーバでは送られてきた脳波のデータを元に、定期的に端末から送られてくる写真をカードの縁やタイトル、本文といったカードに必要なものを合成して一枚の画像にしています。

(3)

 携帯端末は定期的に写真を撮っており、撮った写真はサーバへと送信されています。今回はAndroid端末を使用しました。なお、今回はヘルメットに端末を固定するという荒業にでました(笑)

(4)

 (1) 〜 (3)で処理されてできたカードの画像達は、表示用PCから取得できるようにAPIが用意されています。今回クライアント側で採用したのはWindowsストアアプリです。Windowsストアアプリは様々な言語で開発が可能です。今回はJS / HTML5 / CSS3で開発しました。JSでの開発のため既存のJSのライブラリの使用が可能でしたので、enchant.jsと呼ばれる簡単にゲームやアプリを開発できるフレームワークを利用しました。

emotiv EPOC について

 emotiv EPOCについて簡単に説明したいと思います。emotiv EPOCは16個のセンサーを持ち、測定用のPCにはBluetoothで接続されます。

 取得可能な脳波の種類は

  • 興奮
  • 欲望
  • 瞑想
  • 退屈

の4種類でした。

 また、emotiv EPOCでは○○している状態等の脳波を学習することができます。例えば目の前のキューブを奥に押すイメージをしているときの脳波を学習し、再度そのときと同じイメージをしたときの脳波と一致すれば実際にキューブを奥に押すなんて遊びもできるわけです。

 私達は当初味覚から、視覚、聴覚、痛覚に至るまで何がうまくこの学習機能を活用できるかを試しました。みなさん覚えてますか?予告編ブログで公開した写真のことを。そう、この写真には辛子や折り紙、レモン汁等様々な意味深なものが写っていました。実はこれらはこの学習機能を利用するためのもでした。

 しかし、今回のハッカソンではこの学習機能を使っていません。私達には学習機能を使いこなすのは難しかったようです。。。ですが、これらのアイテムは脳波測定者の脳波をかき乱すために活用しましたので、ご安心を!

 ちなみに生理食塩水でフェルトを湿らすのですが、これが結構生理食塩水で濡らさないと反応が悪く、毎回頭が冷たかったです(笑)。そう、そしてこれが原因で悲劇は起きていたのです。。。

emotivのサビの取り方

 以前の予告編ブログでの私達の言葉を覚えているでしょうか?そう、私達のスタートはマイナスからのスタートだったのです。ここではそのマイナスからの脱却の方法を解説していきたいと思います。

emotivがまさかのサビだらけ

 まずは何がマイナスだったのかの説明をしていきたいと思います。私達が脳の人達としてまず行ったのは社内のemotiv EPOCで実際にどのようなことができるのかの確認を行うことでした。そこで、悲劇は起こったのです・・・。

 まずは以下の写真をご覧ください。

 この写真はemotivの電極部分の写真になります。ご覧の様に緑色になってしまっていて、サビてしまっているのがわかるかと思います。

 実はこれには原因があります。emotivを使用する際に、頭に触れるフェルト部分に生理食塩水を染み込ませる必要があります。ですので、きちんと手入れを行っていないと電極の腐食が進んでしまうのです。

 これが原因で当初emotivがまったく脳波を取得してくれずに、私達は脳の人達をやめざるを得ない状況になっていたのです。

emotivを再び動かすために

 このようにして私達が「脳の人達」ではなくなりかけていました。ですが、それでも私達は諦めきれずにあがいてみることにしたのです。

 そこで、でてくるのがサン○ールです。みなさん覚えていますか?予告編ブログで私達が公開した画像にはきちんとサ○ポールが写っています。私達はこのサンポー○を使ってまずは電極部分のサビをとり、綺麗にしてemotivを復活させることにしたのです。

 手順は以下のとおりです。

  1. ボールに○ンポールと電極をいれる
  2. 少し時間をおきながら綿棒等で少し擦ってあげる
  3. 仕上げにきちんと水で濯ぎ、紙タオルなどで綺麗に拭く

 以下は電極を上記の手順で綺麗にした時の画像です。どうですか?ピカピカですね!

 そしてこのようにして電極を綺麗にした結果、なんとemotivの電極の感度がとてもよくなったのです。こうして私達は「脳の人達」のまま無事にハッカソンを迎えることができました。

 このような苦労をしないためにも、emotivは毎回使い終わったら生理食塩水を染みこませるフェルトを外して水洗いをしてきちんと乾燥させる!また、電極の部分ははずしても問題ないのであれば外してこちらも水洗いしてきちんと乾燥させることをオススメします。



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