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先日ついに、Unity5が公開されました。 物理ベースシェーダーやリフレクションプローブなどの新機能については、以前より報告されてましたが、ライセンス形態も今回より変わりました。 □これまでのライセンス
- Unity Free
- Unity Pro
- Personal Edition
- Professional Edition
「Personal Edition」と「Professional Edition」で機能の違いは?
「Personal Edition」はUnity5のゲームエンジンとしての機能を全て使えます。 5からの新機能も、4までProのみに提供されていた機能(リアルタイム影生成、LOD、アセットバンドルなど)も全てです。
つまり「Professional Edition」と違いはありません。
ならば「Professional Edition」の特典はなに?
これまで「Unity Pro」とは別料金で提供されていたサービス(Team Licenseなど)や、Unity5と共に新しく登場した新サービスが「Professional Edition」は無料で提供されます。 サービスの種類と料金体系を表にまとめてみました。 一部のサービスは「Personal Edition」でも月額料金で使えるようです。
サービス | Professional | Personal |
---|---|---|
Team License | 無料 | 月額25ドル |
Unity Cloud Build | Proを12ヶ月間無料 | Freeは無料(Proは月額25ドル) |
Unity Analytics Pro | 無料 | 月額25ドル |
Asset Store Level 11 | 無料 | 月額19ドル |
Game Performance Reporting | 無料 | 月額19ドル |
Professionalコミュニティのサービス | 無料 | – |
β版アクセス権 | 無料 | – |
優先的なバグ対処 | 無料 | – |
今後対応のプラットフォームへのアクセス権 | 無料 | – |
IOS/Androidのスプラッシュスクリーン | 変更可能 | Unityロゴ固定 |
新サービスについて
(1) Unity Cloud Build
Unityプロジェクトのビルドに特化したCIサービスです。 SVNやgitにあるレポジトリを監視して、更新があればビルド後デプロイまでしてくれます。 対象となるプラットフォームは、iOS, Android, Web Playerです。 無料プランもあります。 有料プランになると、同時ビルド数やレポジトリのサイズ制限が増えたりします。
(2) Unity Analytics
プレイヤーの行動を分析を簡単に出来るらしいです。 別途「Unity Analytics SDK」の導入が必要です。 Unity5以降だと、プロジェクトIDを記述してAnalyticsをスタートさせる数行のスクリプトを新規作成して、MainCameraにアタッチするだけで、すぐに使う事が出来るらしいです。 現在オープンベータ中で、Pro版と無料版の違いはまだ分かりません。
(3) Asset Store Level 11
11の厳選アセットが、月に一回程度のペースで不定期に特別割引や優待販売されます。 中には普段結構なお値段のアセットが無料になります!
なんと、いまだとplaymakerが無料です!!
(4) Game Performance Reporting
まだβ版のサービスです。 「ユーザーにゲームのパフォーマンスを改善するためのツールを提供する」らしいです。 いまは、Exception Loggingという例外をweb上のダッシュボード上にレポートしてくれる機能のみ公開されています。
(5) Professionalコミュニティのサービス
「Professional Edition」のユーザ限定のスレッドが立ち上がる予定だそうです。 現在(2015/3/6)はまだ公開されていません。
(6) β版アクセス権、優先的なバグ対処、今後対応のプラットフォームへのアクセス権
β版や新プラットフォーム対応したUnityを「Professional Edition」のユーザは、いち早く体験出来るそうです。 また「Professional Edition」ユーザから報告されたUnityのバグは、優先的に処理されるそうです。
収益制限について
「Personal Edition」には収益制限があります。 直前会計年度の総収益か総予算が10万ドル以下でなければなりません。 「Professional Edition」になればこの制限はなくなります。
Unity5はロイヤリティは存在しません。
「Professional Edition」はいくら?
サブスクリプションは、月額75ドル。 買い切りは税込みで、16万2000円(5月1日から19万4400円)。
サブスクリプションは現在のところ、本家サイトからのみ選択が出来るようです。
まとめ
「Professional Edition」はその名の通り、企業の「多人数/大規模開発」に合わせて、作業効率や利益向上をサポートするサービスを提供することに特化していくのだと感じました。 「Personal Edition」によってUnityの新旧機能のすべてが使えるようになることで、個人ユーザが今まで以上に増えていくと思います。 開発者同士の交流も、よりいっそう盛り上がっていきそうです!!