現地時間12月4日に、ロンドンで開催された Flutter イベント 「Flutter Live '18」についてまとめてみました。 Flutter初心者の方でも、理解できるような内容になっています。
時間のない方は、公式から基調講演の要点をまとめた動画がアップされているので、そちらを見るだけでも参考になると思います(日本語字幕が表示できるので、すごくありがたい)
Flutter について
過去の記事で触れられていますが、 Flutter は、 Google が開発したモバイルアプリ向けの UI フレームワークです。 Flutter を使うことで、 iOS と Android で同じコードを使用して、アプリの開発を行うことができます。
Flutter 1.0
一番の目玉の発表。ついに正式バージョンがリリースされました。 アプリストアでは Flutter で作られたアプリが3000個以上リリースされたそうです。今回の正式バージョン発表によってさらに増えて行くでしょうね。
- Dart 2.1対応
- iOS ピクセルパーフェクト対応
https://developers.googleblog.com/2018/09/flutter-release-preview-2-pixel-perfect.html - 既存の Android/iOS アプリへの Flutter 追加機能(プレビュー版)
- 既存の Flutter アプリへの Android/iOS のネイティブビューの埋込機能(プレビュー版)
- 出力されたのアプリのパフォーマンス向上・サイズ縮小
Flare
Flare という2D アニメーション作成ツールの発表がありました。 Flare 単体でアニメーション作成・プレビューが可能で、完成したアニメーションはそのまま Flutter へ組み込めるそうです。
これについては実際に試してみたので、別記事でアップします。
Square
モバイル決済サービス大手のSquareをサポート。決済周りで、2つの SDK が発表されました。
Flutter plugin for Reader SDK
Squre のクレジットカードリーダーを利用するための SDK
Flutter plugin for In-App Payments SDK
アプリケーション内で決済を行うための SDK
Codemagic
Web から使用できる Flutter 専用の CI/CD です。 ベータ版が公開されました。
- Android,iOS のビルド
- Flutter バージョン選択
- Build ターゲット(Debug,Release)選択
- CodeMagic から AppStore,Play ストアにアプリを登録
- Mail,Slack 通知
Codemagic
https://codemagic.io
HummingBird
Android/iOS と合わせて Web も Flutter で開発可能に! キーノート最後に発表された Hummingbird 。同一のコードから Web アプリケーション用の HTML/CSS/JavaScript のコードを生成。また PWA ( Progressiv Web Application )への対応も予定しているようです。まだ一般公開されていないので、色々試すことはできません結構驚きでした。
Flutter で使用している言語 Dart は元々 Google が JavaScript の代替として開発していた言語で、なかなか普及が進まなかった所に、2017年 Flutter サポート。そして今回の HummingBird で再び、 JavaScript の代替として動き出したようです。
まとめ
いかがだったでしょうか? 今回の発表で、決済周り・ CI/CD ・アニメーションなど、ある程度ベースの部分は整ってきた印象を受けました。
またバージョン1.0になった事で、気になってたけどまだ触ってなかった人が、実際にやり始める人が増える気がします(自分がそうでした)まだまだ足りない部分や改善点などあるでしょうけど、どんどん活発にバージョンアップが進んでいくことを期待してます。
今後、仕事の案件でも Flutter が選択肢として上がってくる事あるのかなぁ。