はじめに
2017年に国内販売されてから、かれこれ数年経過しました。
当初は、カメラやラケット等に使用されるのを想定していましたが、 日本ではボディトラッキングに使用されるようになり、VTuberの流行もあってか品薄という状態にもなったりしています。
そんな、Viveトラッカー(Tracker)の接続方法をペアリングからUnityで認識させるところまでを改めてまとめてみました。
実行環境
- Unity 2019.3.0f6
- SteamVR 1.9.16
- SteamVR Plugin 2.5.0
- Unity用SDK 1.8.19のことです。
※本記事ではそれぞれの導入方法は省略します。
ペアリング
※付属のドングルを忘れずに差してください。
- 左上の三本線のアイコンをクリックして、「コントローラーのペアリング」をクリックします。
- 「他のタイプのコントローラーをペアリング」をクリックします。
- 「HTC Viveトラッカー」をクリックします。
- 後は、画面の指示に従ってペアリングを完了してください。
- トラッカーのライトが緑に光れば完了です。
ペアリングに手こずる場合
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トラッカーの電池が少なくなっている可能性があるので充電してみてください。
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トラッカーを一度、有線で直接差して認識させた後、再度試してみてください。
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複数のトラッカー同時にではなく、一つずつ行ってみてください。
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複数接続する場合は、ドングルの距離を離かしてください。
SteamVRの設定
- 右端の「トラッカーのアイコン」をクリックしてください。
- 「Viveトラッカー」を管理をクリックしてください。
- 「トラッカーの役割」の逆三角になっているところをクリックします。
- プルタウンが表示されるので、任意のものを選択してください。
- この記事では腰を選択しています。
- 「無効」にすると文字通り認識されなくなります。
- 「ハンドヘルド」は「手」を指しますが、コントローラーを使用する場合はそれが役割を担うため、設定は不要かと思います。
Unityで認識させる
- UnityEditorのWindowから「SteamVR Input」をクリックします。
- 今回は「STEAMTEST」をクリックします。
- 現在のコントローラーの「ViveControler」をクリックします。
- 先ほど設定したものを選択します。
- この記事では腰を選択したので、「ViveTracker on Waist」をクリック。
- ViveTracker on Waitに変わったと思うので、「バインドの新規作成」をクリック。
- 「アクションポーズの編集」をクリック。
- 「右手 未加工」の部分をクリック。
- 「Pose」をクリック。
- 「個人用バインドを保存」をクリック。
- 「保存」をクリック。
- 戻ると、このような画面になっていると思うので、これで大丈夫です。
- UnityEditorに戻ってきて、Simple Sampleシーンを開きます。
- SteamVR Pluginを入れているのなら、Assets/SteamVR/にあるかと思います。
- HierarchyにあるCameraRig配下にControllerが右手用と左手用があるので、どちらかのゲームオブジェクトを複製します。
- 複製したゲームオブジェクトの名前は任意のものに変えて下さい。
- そのゲームオブジェクトのSteam VR_Behaviour_PoseのInput Sourceを先ほど設定したものに合わせます。
- ちなみに Anyは右か左手として認識されます。
- HierarchyにあるCameraRigはSteamVR SDK が持ってます。
これで認識されると思います。
まとめ
慣れるまで大変かと思いますが、一度覚えてしまうとそこまで難しくないかと思います。調子が悪い時は、繋がるまでSteamVRの再起動をするのが良いです。 トラッカーの電池残量にも気をつけてください。
それでは仮想空間ライフを楽しんでみてください。