はじめに
最近、GoogleのDataPortalを使う機会があり便利だなと感じたので布教をしようと思い、デモ用のサンプルに使う何か適当なデータセットが欲しいと思っていました。
ちょうど手元にM5StickCがあったのでこれに環境ユニット(ENV.Ⅱ)を繋ぎ気温、湿度、気圧を計測してGoogleのBigQueryにため込み、DataPortalでグラフ化することにしました。
今回の記事では環境ユニットで計測した気温、湿度、気圧をM5StickCのディスプレイに表示するところまでをやっていこうと思います。
全体の流れ
M5StickC+環境ユニットで取得した気温、湿度、気圧を一旦FireStoreに送信し、それをBigQuery側が連携してテーブルに落とし込んでいきます。DataPortalではBigQueryに作成されたテーブルを参照し、グラフ化するという流れになります。

今回使ったガジェット
M5StickC
ESP32搭載の小さなマイコンです。液晶もついていてある程度の情報を表示することができます。
又、M5Stackというマイコンと互換性があり様々なM5Stack用のセンサーを使う事ができます。

ENV.Ⅱ
M5Stack用の環境ユニットで気温、湿度、気圧を測定することができます。
私が購入したのは最近なので気温、湿度を測るセンサーがSHT30になっています。(古いやつだとDHT12だったようです)

M5StickC用ドライバとArduino IDEのインストール
今回、エディタはArduino IDEを使用しました。
M5Stack公式のクイックドキュメントを元にM5StickC用のドライバとArduino IDEのインストールと設定を行います。
https://docs.m5stack.com/en/arduino/arduino_development?id=usb-driver
スケッチ例をマイコンボードに書き込む
クイックドキュメントの設定まで終わっていると、スケッチ例にENV.Ⅱで計測した内容を表示する為のサンプルプログラムが追加されています。
Arduino IDEを起動し、メニューのファイル→スケッチ例→M5StickC→Unit→ENVⅡ_SHT30_BMP280を選択します。
すると下記のようなエディタのダイアログが起動しますので、M5StickCをUSBでパソコンに繋いだ状態でマイコンボードに書き込むボタンをクリックします。
そうするとサンプルプログラムのビルドが始まりマイコンボードに書き込まれます。

書き込みに成功するとM5Stick上でのディスプレイは下記のような表示がされます。
少し見難いですがTempが気温、Humiが湿度、Pressureが気圧になります。

今回のまとめと次回
ここまで環境ユニットで気温、湿度、気圧が取得と表示ができているのでM5StickCを単純に気温/湿度/気圧計として扱うならここまでの内容で良いかと思います。
次回はこのサンプルを改造してFireStore→BigQueryにデータを連携するところをやっていきたいと思います。