システム開発部のTです。
いつもはFlutterの記事の投稿をしていますが、
今回は趣向を変えて、タイトルにあるとおりChromeOSをメーカーPCに入れてみたので、
その使い心地や感想などを述べていきたいと思います。

あと、インストール手順等については、以下の公式サイトに掲載されているので、
省略します。

https://chromeenterprise.google/os/chromeosflex/

今回は無料のChromeOS Flexを入れてみました。

注意)OSのインストールすることで、PC上のデータはすべて消去されてしまいます。データが消えても問題ないPC、USBメモリを用意のうえ自己責任で導入するようにお願いします。

OSインストール準備機材

インストールに必要な機材は以下となります。

  • インストール先パソコン
  • インストーラー用USBメモリ
  • 無線LAN子機
  • Chromeブラウザ

順番に解説します。

インストール先パソコン(必須)

なにはともあれ、これが無いと始まりません。
自分は不要になっている以下のメーカーPCを利用しました。

富士通LIFEBOOK UH75/B1

詳しい仕様については、以下のサイトをご参照ください。
https://www.fmworld.net/fmv/uh/1701/spec/

注意)最初に記載していますが、インストール前の保存していたデータはすべて消去されてしまいます。必要であれば必ずデータのバックアップを取るようにお願いします。

インストーラー用USBメモリ(必須)

こちらはインストール時に必要になります。
USBメモリにインストーラーを入れることになりますが、
8GB以上の容量を必要としているとのことで、
自分は16GBの以下のUSBメモリを準備しました。

https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/usb-flash-drives/sandisk-cruzer-fit-usb-2-0#SDCZ33-016G-G35

注意)USBメモリにデータが入っている場合、必ずデータのバックアップを行ってからブートディスクを作成してください。

無線LAN子機(任意)

必須ではありませんが、私の場合、純正の埋め込み無線LANがChromeOSに非対応だったため、
急遽購入した次第です。メーカーPCに最初から搭載されている無線LANだとそもそも認識してくれない場合もあるみたいで、その場合はUSBの無線LAN子機を用意するといいかと思います。

自分は、以下の子機を利用しました。

TP-Link Archer T2UNano

注意)本件で使用したPCでは上記の無線LAN子機で認識しましたが、ネットで事例の上がっているものを事前に調査したうえ自己責任で導入するようにお願いします。

Chromeブラウザ(必須)

最後にChromeブラウザ。
ChromeOSを入れたい方は大体Chromeを利用されていると思いますが、このブラウザも必要かと思います。そもそもインストーラー作成ツール自体がChromeのプラグインを利用するため、恐らく必須になります。

上記の機材にて、インストールを進めていきました。

OSインストール手順について

本件ではインストール手順は省略します。
公式での手順が非常にわかりやすく記載されているので、そちらをご参照ください。
なお、以下のページから「ChromeOSFlexを試す」ボタンを押下すると、個人情報の登録する画面を経てインストール手順に進むことができます。

https://chromeenterprise.google/os/chromeosflex/

この画面で個人情報を入力することが前提のようなので、本件では直接のリンクの導線は記載しないこととします。

インストーラーの準備について

インストーラーの準備については、USBメモリを利用します。
公式では8GB以上のUSBメモリを推奨していたので、私自身は16GBのUSBメモリを用意しました。
インストーラーの準備時点では、MAC、Linux、Windows等、特にOSは問いません。
私自身は、インストール先のWindowsパソコンを利用してUSBメモリにインストーラーをセットアップしました。

特にトラブルもなく、起動USBメモリが作成できました。

OSインストール実行

OSインストール時、インターネット接続が必須となります。
これができないと、インストールを進めることができないようです。
私の場合、富士通のメーカーPC純正のWifiを利用しようと思ったのですが、OS側がWifiデバイスを認識できなかったようで、先に進めることができませんでした。

今回、PCには有線のLAN端子が搭載されていたので、そちらを利用することで先に進めることができたのですが、メーカー組み込みのデバイスは認識されない可能性があるということを念頭に入れていただければと思います。

USBの外付けWifi子機であれば、問題なく認識できたので、事前に持っている方はそちらで接続するのがおすすめです。私自身は検証の意味もあったので、わざわざ地元の電気屋さんで購入しました。

上記以外は特にトラブルもなく、数分でOSインストール完了です。
WindowsやLinuxだったらOSインストールに結構時間かかるものですが、ChromeOSは数分で完了したのでちょっと驚きました。

インストール後にやっておくこと

まずはOSのアップデートをしましょう。

設定画面から「ChromeOSについて」を開き、「アップデートを確認」を押下します。
インストールされたOSが古い場合もあるので、ここで最新にしておくことで不具合も解消される可能性もあります。

私の場合、Bluetoothが認識されなかったので、最初はドライバを疑っていたのですが、アップデート後は正常に認識されるようになりました。

こういったこともあるので、まずはアップデートの確認はやっておくことをおすすめします。

使用感について

インストール後、動作確認してみましたが、Windows時と比較して起動が早い、もっさり感が無いなど、操作感が非常に快適になりました。

ログインについて、Googleのアカウントを持っていればそのまま利用できます。
そのまま利用できるので、初回ログイン時でも環境はすでに整っていました。

日本語入力についても、「半角/全角」キーでの切り替えに対応していますし、「無変換」キーで半角に、「変換」キーで全角に切り替えることもでき、MACユーザーにも易しく設定されていました。

Chromeブラウザで可能なことは、基本的にはすべて実行可能となるので、いつもブラウザだけで作業している人にとっては、非常に軽快な端末に進化?すると思います。

端末のスペック次第とは思いますが、私のPC環境であれば、YouTubeなどの動画再生についても問題なく閲覧できました。

懸念点

使ってみての懸念点ですが、使用感のところでもお伝えしたとおり、Chromeブラウザで可能なことはすべて可能・・・と言いました。しかし、それ以上のことは可能かというと、現状厳しいみたいです。たとえば、利用したいアプリをインストールする場合でも、現状はChromeのWebストアのみの対応に留まっています。

ちまたではAndroidアプリのインストールが可能との話ですが、現状Androidアプリのインストールはできません。そのため、利用目的は自然と限られた形になってしまいます。

また、これは私のPCにディジタイザが入っていないためですが、当然ディスプレイのタッチ操作にも未対応です。

プリインストールアプリ

画面左下の「◎」がWindowsで言うところのスタートメニューです。
プリインストールアプリは・・・、そもそもChromeストアで取得したアプリも一緒に入ってしまっているので、どれがプリインアプリかというと分からなくなりますね・・・。

上記では、「設定」とか「Text」、「Chrome描画キャンバス」なんかが該当するかと思います。
「カメラ」をタップすると、ディスプレイ上部のカメラが動作しました。なので、ZOOMなどのテレビ電話も普通に使えると思います。Chrome版のOfficeアプリを入れることができれば、ビジネス用途でも利用できるのではないでしょうか。

外部ストレージについて

今回インストールしたPCにはSDカードスロットがあったので、試しに差し込んでみたところ、問題なく認識しました。MP4の動画が入っていたので、こちらも問題なく再生されました。もちろん、Googleドライブもサポートされているので、SDカードが無くてもバックアップも可能となっています。

その他

「設定」のなかに「デベロッパー」というのがありました。
そのなかを見てみると、「Linux開発環境」というのがあります。
これをオンすることで、Linuxの環境構築ができるらしいので、機会があれば実際に環境構築したうえで記事にしていきたいと思います。

Linux対応のアプリも動作するとのことで、今よりもやれることが増える???

最後に

いかがだったでしょうか。
簡単な使用感をざっくり書いてみました。
全体的にWifi接続時のところでちょっと躓いたくらいで、特に問題なくインストールすることが出来たかと思います。利用方法は現状限られた感じではございますが、操作も難しいことが無いので、子供にも安心して利用できるかと思います。

私の子供は、学校から支給されているChromeBookを使っていますが、
私がインストールしたPCでも、自分のログインユーザーでログインすることで、
学校支給の環境そのままで利用出来ていましたね。

OSをインストールしなくても、USBメモリだけでお試しすることも可能なので、興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。



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