システム開発部のTです。
普段はAndroid、iOSなどのネイティブアプリ開発やフロントエンドアプリ開発に携わっています。

今回は電池型IoTガジェットMaBeeeを紹介したいと思います。
皆さん、MaBeeeってご存知でしょうか。

MaBeee(マビー)公式サイト

MaBeee(マビー)はおもちゃやライトなど、単3の乾電池で 動く製品をスマホ専用のアプリでコントロールできるようになる乾電池型IoT製品です。

単3電池で動くプラレール、ミニ四駆などが専用アプリからリモコン操作で電圧の強弱が可能となり、遊び方の幅が大きく広がります。また、SDKも一応あるため、専用アプリだけでなく、自作アプリも作成可能となります。

今回は、このMaBeeeの購入時の注意点、そのMaBeeeのSDKを利用した開発方法などを共有しようと思います。

※以降の注意点ですが、2023年7月25日現在での注意点となります。この先バージョンアップ等で変わる可能性もあることをご留意いただければと思います。

購入時の注意点

MaBeee自体はAmazonなどで購入可能ですが、購入時に注意点があるので共有しておきます。
まず、MaBeeeにもバージョンがあり、形式番号「MB-3003WB」を購入するようにしてください。
「MB-3002・・・」という同一デバイスも販売していますが、動作に必要なアプリが対応していないらしく、未確認ですがうまく動作しないようなので、購入時は気をつけていただければと思います。

アプリインストール端末についての注意点

デバイス端末上にアプリをインストールすることで、MaBeeeを操作することができます。
各アプリは以下のサイトのダウンロードリンクよりインストール可能となっております。

ここでアプリをインストールする端末についての注意点です。

iOS端末は未確認ですが、Android端末においては最新バージョンに未対応らしく、特にOSバージョン12以降の端末では動作が不安定のため、OSバージョン11以下の端末にアプリをインストールしてご利用いただければと思います。

私自身も、Pixel5a(Android12)にアプリをインストールしたのですが、MaBeeeとの接続がうまくいかず、P20Lite(Android9)にアプリをインストールすることで、やっとまともに動作することが確認できました。最新すぎる端末(というよりOSバージョン)には非対応みたいなので、注意してください。

アプリ開発時の注意点

MaBeeeで遊んでいると、自分でも自作アプリ作ってみたくなりますよね?
MaBeeeにも以下にてSDKが公開されているので、それを利用して開発可能です。
教育向けにScratch3.0にも対応しているみたいなので、お子様向けとしてもおすすめかと思います。

ただ、ここでも注意点がございます。

2023年7月時点で確認する限り、最後に更新してから6年間更新が途絶えています。
ソースコードが公開されていないため、断言できないのですが、Android8.0以降には未対応なのでは?という状況です。MaBeeeと端末はBluetoothで接続することでリモート操作を可能にしていますが、Android12以降ではBluetoothの仕様が変わっているため、動作的にも不安定になるようです。

また、SDK自体もAndroidXには未対応のため、最新のAndroidStudioでは以下で記載されているライブラリのインポートができませんでした。

SDKのインポート

一応記載しますが、gradle.propertiesに以下の内容を追記することでインポート可能になりました。

android.enableJetifier=true

AndroidX未対応なので、上記を定義しないと駄目みたいです・・・。
最新のOSには未対応なので、ここで紹介されている手法ではなく、Android11以下での実装をしてください。

まとめ

以上の注意点さえ気をつければ、工夫次第で非常に有用なガジェットになるかと思います。
電池の電圧をアプリから操作可能にし、擬似的にリモコン操作ができるガジェットとして、とてもおもしろいものと思いますが、アプリが最新OSに対応していなかったり、SDKも更新されていなかったりで、使いづらいところもあり残念と思いました。

MaBeeeというガジェット、興味湧いた方、一度使ってみてはいかがでしょうか。



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